• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

高齢者の精油芳香時の自律神経反応から検討する芳香法によるアロマセラピーの妥当性

研究課題

研究課題/領域番号 25670996
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

坂本 祐子  福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (20333982)

研究分担者 村松 仁  福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (50303433)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード精油 / 自律神経 / 高齢者
研究実績の概要

平成25年度に引き続き経費老人ホーム(ケアハウス)入居高齢者を対象に,精油芳香負荷前後の自律神経活動の測定を実施した.測定プロトコールは,10分間の座位安静後,10分間のデヒューザーによる芳香,10分間の座位安静の計30分を1クールとした.芳香に使用した精油は,覚醒系(Day,ハイパーブレイン社製),鎮静系(Night,ハイパーブレイン社製),比較対照として蒸留水を用いた.精油のwash outを考慮し,1回/1週間の間隔で精油をランダムに3回測定を実施した.
対象者として,ケアハウス3施設25名から承諾が得られた.そのうち3回の測定が実施できた者は22名であった.22名の属性は,年齢平均85歳,性別は男性4名,女性18名,認知症の診断のある者6名,ドネベジル内服者5名,Mini-Mental State Examination24点未満7名あったが,診断と内服薬およびMMSEの結果に一貫性はなかった.下垂体腫瘍の術後,測定途中の睡眠状態に陥った対象者4名を除く18名を対象に解析に着手している.
測定中に傾眠から睡眠状態に陥る対象者が複数発生したこと,ケアハウスでは内服薬や受診結果などの健康管理が自己管理であることから,認知症や自律神経活動に影響する疾患や内服薬の把握が困難であったことから,測定プロトコールの修正と対象者の選定基準の見直しを行っている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度調査実施中に集団感染症が発生し1ヶ月調査が中断したため,認知機能障害のない高齢者を対象とした調査が遅延し,26年度に持ち越しとなった.また,その測定過程において,測定プロトコールの修正,対象者の選定基準の見直しが必要となったため,本年度目標とした認知症を有する高齢者の測定に至っていないため本評価となった.

今後の研究の推進方策

分担者および老年精神科医師とプロトコールおよび対象者の選定基準の見直しを行っている.測定プロトコールについては,文献検討および専門知識の教授を受け,測定用具に近赤外光計測装置を追加し,測定時間を無芳香1分,芳香1分を1セットとし5回繰り返しを1クールとして,蒸留水を含む3種類の芳香負荷を行うこととした.既に協力を受ける介護老人保健施設を確保している.
並行して平成26年度までに測定したデータ解析を進め,学術集会などへ成果報告を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

前年度より実施していた認知機能障害のない高齢者を対象とした芳香負荷前後の自律神経の測定経過から,以下の問題点が明らかになった.
①芳香負荷なし10分,有10分,なし10分としたが,途中で傾眠する対象者が発生した.②ケアハウスという特性から,施設側が有する医療情報が少なく,対象者の自己申告,施設職員からの情報,MMSEの結果に一貫性がなく,認知症の有無の判別が困難であった.
そのため,測定プロトコールと修正と,対象の選定基準の見直しが必要となり,認知症を有する高齢者の調査までに至らなかったため繰越が生じた.

次年度使用額の使用計画

介護老人保健施設(ケアハウス)および物忘れ外来受診者を対象とした調査旅費および消耗品費として使用する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 精油芳香時の自律神経反応から検討する芳香法によるアロマセラピーの妥当性の検討2014

    • 著者名/発表者名
      村松仁,坂本祐子,佐藤史教,樋口日出子
    • 学会等名
      日本看護科学学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2014-11-29 – 2014-11-30

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi