【目的】精神障がい者のセルフケア能力を査定する質問紙を開発し、その信頼性と妥当性を検討することを目的とした。【方法】①質問紙の作成②質問紙の信頼性・妥当性の検討【結果・結論】①当事者10名と精神看護専門看護師3名への面接調査によって31の質問項目を抽出した。専門的な見地から内容妥当性・表面妥当性を検討し、7要素39項目の質問項目が抽出された。②地域で生活している統合失調症者108名を対象に調査を行った。39項目のCronbach α係数は0.909であり、一定の内的一貫性が確認された。また、当質問紙とセルフケア行動およびGHQ30には統計的に有意な相関がみられ、併存的妥当性が確認された。
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