精神障害者の親をもつ子どもの生活実態の把握を目的に該当の子ども8名と学校教員9名に面接調査を行った。子どもは親の疾患について説明を受けず、親の症状に巻き込まれ、その経験がトラウマとなっていた。また、世話をされることが少なく、自分で生活していく難しさを抱えていた。教員は、連携しながら子どもと親に関わり、状況を理解しようと努め、彼らをサポートしていた。教員のニーズとして親子への関わり方の理解が挙げられた。 一方、ドイツでは、①地域で関係機関のネットワークをつくり該当の子どもの発見、②心理士による家族面談の実施、③子どもの気持ちの表出とストレス緩和を目的としたセラピーの実施等を行っていた。
|