デイケア通所中の精神障がい者の倦怠感を明らかにする目的で、がん患者用倦怠感尺度(CFS)を用いたアンケート調査にて、健常者、がん患者との比較を行った。因子分析で倦怠感の因子構造に対象者間で相違が生じた3項目を削除し、同じ因子構造に統一した上で比較を行った結果、精神障がい者の身体的倦怠感が健常者より有意に強いことが明らかになった。また、倦怠感の関連要因として、精神障がい者では抗精神病薬の種類と量、睡眠、スポーツ活動頻度、日内変動が、健常者ではスポーツ活動頻度が、乳がん患者では睡眠、年齢、サポート、仕事が見いだされ、健康状態に応じた倦怠感対策の必要性が示唆された。
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