研究課題/領域番号 |
25671010
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉井 初美 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10447609)
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研究分担者 |
赤澤 宏平 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (10175771)
齋藤 秀光 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40215554)
北村 信隆 新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 非常勤講師 (90224972)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 統合失調症 / 口腔環境 / 口腔衛生指導 |
研究概要 |
本研究の目的は、統合失調症患者に実効性のある口腔衛生指導要項を提供することである。そのために本年度は以下の研究を行った。 1.まず、統合失調症患者の口腔衛生支援に関するレビューをおこなった。国内研究では事例報告と口腔衛生調査結果が示されていた。国外研究では, 口腔衛生調査結果と統合失調症に特有の口腔衛生に関する概説とが示されていた。それらの内容検討から,口腔衛生指導に関する疫学研究の促進, および口腔衛生指導の実践・導入のための組織的な支援体制の整備, 更にわが国の精神保健医療福祉システムに則した効果的な支援方法の検討が必要であると考えられた。2.対象者に口腔衛生状態や知識を問う質問紙は、日本歯科医師会「生活歯援プログラム」と「新潟市成人歯科健診記録票」内の質問内容を一部引用して作成した。さらに、統合失調症患者に特化した「内服している薬剤名」や「副作用」などの内容を加えることで、全37項目の質問紙を作成した。3.口腔衛生指導要項は、新潟県口腔保健協会からの許可を得て、「歯の健康教育 実践スライド集」から引用し作成した。さらに、統合失調症患者に特化した「内服による口渇や多飲」への対処なども加え、説明を聞きながら30分で視聴できる内容とした。4.本研究を本学倫理審査委員会に提出し承認を得た。5.東京、栃木、新潟、仙台にある5箇所の精神科デイケアに通所中のメンバー約80名を対象として、「嗜好品」「歯磨き」「口腔衛生の知識」に関するアンケート(上記2.)を実施した。6.その後で口腔衛生指導要項(上記2.)を実施し、1週間後、1月後に追跡アンケート調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画より参加者が少ない現状にあるがおおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
有効回答数n300を得るために、今年度も多数の精神科デイケアおよびメンバーに研究協力依頼をしたい。その上で、統合失調症患者の口腔衛生状態や知識等に関するデータ解析と介入前後の差から口腔衛生指導要項の効果を検証していきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初行く予定だった学会へ参加しなかった。 学会参加のための旅費やそれに伴う経費とする。
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