研究課題/領域番号 |
25671012
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐々木 明子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (20167430)
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研究分担者 |
小野 ミツ 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60315182)
森田 久美子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (40334445)
津田 紫緒 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00402082)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 地域保健看護 / 在宅高齢者 / 介入拒否 / 看護職者 / 支援方法 |
研究概要 |
在宅高齢者の介入拒否事例の特徴と看護職者が果たす有効な支援方法を明らかにする文献研究、介入拒否事例の対応経験のある国内外の自治体の看護職者、福祉職者、施設職員などから聞き取りを行った。 介入拒否事例の特徴としては、認知症、うつやアルコール依存症といった精神障害など疾患がある高齢者、サービス利用に抵抗感を抱いている高齢者、自身の健康を過信している高齢者などがあり、世帯構造では、独居、日中独居、夫婦のみの世帯の場合があった。 介入拒否を解消する有効な支援方法としては、1.本人や家族の思いを理解・受容する、2. 定期的な訪問や声かけによる関係づくりをする、3.段階をふみながら福祉職者や民生委員など福祉関係者との連携を深め、少しずつ対応の幅を広げる、4.高齢者にかかわるキーパーソンの発掘とその協力関係を構築する、5.支援が必要な理由やその方法、今後の生活への見通しなどを高齢者に丁寧に説明する、6. 高齢者がなじみの関係をとれるよう保健医療福祉側の主たる支援者を決める、7.民生委員や近隣住民、民間の事業者などとの協力により、見守りなどで継続的に状況を把握する、8.高齢者の意思決定を支援するための情報提供をするなどがあげられた。また、介入拒否が続き、生命等の保護上 緊急性が高い場合は、関係機関と連携を図り、法的根拠により保護する方策を取っていた。支援方法については明らかになったが、事例の特徴ごとの支援方法までは十分解析できなかったので、今後研究を継続し解明していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
在宅高齢者の介入拒否事例の特徴と看護職者が果たす有効な支援方法の概要を把握できた。
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今後の研究の推進方策 |
在宅高齢者の介入拒否事例の特徴について、事例ごとにさらに詳細を明らかにする。看護職者自身の認識のみならず、保健福祉関係職者および住民からみた看護職者の果たす役割を、各地の事例からさらに明らかにしていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
事務手続きの関係上、一部の旅費について次年度(平成26年度)の計上になったため。 次年度(平成26年度)に外国旅費他で使用予定である。
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