研究課題/領域番号 |
25671013
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
奥野 ひろみ 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
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研究分担者 |
山崎 明美 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (60299881)
高橋 宏子 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
五十嵐 久人 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
石田 史織 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (20710065)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 保健師教育 / ケースメソッド |
研究実績の概要 |
目的:個別・家族ケアから集団・地域ケアへの長期的な保健活動を理解することを目的とし、時間軸を含めたケースメソッド(以下CMとする)を開発した。これを教育に取り入れ、学生の効果を測定することを目的とした。 方法:2013年に2種類のケースメソッド(90分授業15回分)を開発し、対象者を募った。2014年は5校の学生130名(回収126名96.9%)、2015年は前年同校に1校加え6校144名(回収143名99.3%)の計269名(98.2%)に実施した。学生は保健師コース選択制の3年生(5校)と短期大学の専攻科(1校)の学生であった。ケースメソッドの効果特定は実施前後に自記式質問紙で行なった。成果物は、各学校より送付してもらい内容を確認した。効果測定のための調査内容はケースメソッド演習による学習目標の達成度,課題解決能力の習得状況,自己効力感の変化の3項目とした。 結果:学習目標の到達状況は個別・家族ケアから集団・地域支援へと拡大する視点がわかる92.21%、公衆衛生看護の問題解決の思考プロセスを身につけた90.7%と良好であった。各学校の成果物は、設定した基準を満たしていた。課題解決能力の習得状況は、20項目すべてで実施前と比して後の平均値が高値を示し、17項目で有意差がみられた。自己効力感(GSESテスト)でも実施前(6.26)と比して実施後(6.81)と平均値が高値を示し有意差がみられた。これらの結果から、開発したケースメソッドには教育効果があると示された。 今後は、Web上プログラムとして開発した内容をPRし実践的な利用を図る。
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