研究概要 |
乳幼児期の双生児の場合、生まれてから常に一緒にいることから2人のみで通じる独自の言語(Twin Language, 宇宙語)を自然に作りあげてしまい日本語の習得に障害が生じることがある。本研究では日本最大の双子の母親互助組織のツインマザースの協力を得て過年度に実施した家庭訪問調査と郵送質問紙調査にて収集したデータ(母子の交流、母の就労、家屋の部屋レイアウト、離乳食や食事の与え方、等)について宇宙語現象の発生との関連を数理科学的な解析を実施した。 また双生児研究において重要な乳幼児期の健康状態についても日本全体の状況を把握するため厚生労働省の保管する双生児出生に関するデータを詳細に分析し、我が国における一定の傾向について把握することができたことから複数の学術論文として発表した。(Twin Research and Human Genetics,16(2), 217-220, 2013), Gynecology and Obstetris,3(1), 2161-21609-0932,2013).Gynecology and Obstetrics.(6), 100-139, 2013. この研究結果に関連して「双子の子育て:多胎児の赤ちゃんとその家族のために」(2013)の小冊子を母子保健事業団より出版した。更に日本双生児研究学会にて「単胎児、ふたご三つ子の死産率の分析1999-2008」(2013,東京)の分析結果の発表を行った。 これらの研究成果については、社会的にも注目されたことから新聞やテレビ等にて記事として社会一般に広報され読売テレビ(11月3日、2013),朝日新聞(11月5日、2013),毎日新聞(8月8日、2013)にて研究成果の情報発信がされた。またインターネットのヤフー画面のトップニュースで本研究の協力者で3世代連続で家族集積性が見られた双生児家族が報道された。
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