研究課題/領域番号 |
25671019
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
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研究分担者 |
浅見 洋 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00132598)
山本 春江 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (00315540)
織田 初江 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (10303281)
大湾 明美 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 教授 (80185404)
宮崎 美砂子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (80239392)
塚田 久恵 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80586462)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 地域保健活動 / 地域性 / 保健師 / ソーシャルキャピタル |
研究概要 |
研究の目的は、行政保健師の地域保健活動の範囲や展開方法の類型と、地域社会の市町村単位・小規模地域単位での地域性(ソーシャルキャピタル・人口規模・地理的な特徴・歴史文化・社会資源の豊かさ等)の類型を照合し、多様化した今日の地域の個別状況に応じた地域保健活動の方法を見出すことである。 平成25年度は、(1) 保健師の活動の範囲及び個への働きかけ・集団への働きかけ・地域づくり・保健計画や政策提言・事務作業等に割く時間の調査や、(2)保健師の視点で地域性がどのようにアセスメントされているかを調査し、(1)より保健師活動の類型化を得、(2)より地域性の類型化を保健師の視点から得ることであった。さらにまた、(3)ソーシャルキャピタルの観点から地域性を類型化するための調査票の準備を計画していた。 実績として、(1)および(2)の調査においては、先行研究や看護協会、厚生労働省の報告を収集し、調査票の素案を作った。まだ項目が多く実際の調査に適するように項目の精錬を行っているところである。中でも類型化に必要な質問項目の絞り込みを行っているところである。(3)については、近隣の3自治体から詳細な資料提供を受け、全国調査にかなうようなソーシャルキャピタル調査票を考案しているところである。全体的に予定より遅れているが、(1)、(2)に関しては、次年度間もなく調査が行えるところまで準備ができている。(3)については、一つの自治体のソーシャルキャピタル分析だけでも時間を要することが分かり、研究の順番を入れかえて、ソーシャルキャピタル調査は平成26年度の予定していた個別自治体聞き取り調査と併せて行うことを検討したいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
保健師への質問紙調査を終了する予定であったが、調査票作成までで平成25年度は終了した。倫理審査を受け調査票配布するのは平成26年度に繰り延べになった。 ソーシャルキャピタル全国調査のための調査票を作成する計画であったが、時間を要しており、調査票作成は平成26年度の半ばになる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度前半に調査票配布・回収を行って保健活動の類型化、保健師の視点での地域性の類型化の結果を得る。質問紙調査の末尾で募集した個別調査諾の自治体の詳細調査を平成26年度後半に聞き取り型にて行い、その自治体資料からのソーシャルキャピタルを自治体内の地区単位で知り、地区ごとの保健師活動との関連を明らかにする。なお、調査票を用いたソーシャルキャピタル調査による地域の類型化も当初計画していたが、これに変更を加える予定である。すなわち、先行研究や資料収集からの調査票作成準備に時間を要していることから、この方法でソーシャルキャピタルを把握することを中止し、もともと平成26年度に予定していた聞き取り型調査の際に地区単位のソーシャルキャピタルを知ることによって、研究目的を達成できるのではないかと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
全国自治体の保健師に対する質問紙調査を行う予定であったが、予定より遅れて質問紙作成までしか研究が進まなかったことから調査費用(その他)が残った。また、質問紙調査結果の分析のための研究班会議も行わなかったため旅費も残った。 時期はずれたが、平成26年度に調査を行い、分析のための班会議も開催する。
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