研究課題/領域番号 |
25700007
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
岩井 将行 東京電機大学, 未来科学部情報メディア学科, 准教授 (30458971)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 複合センサ / 無線センサノード / 広域センシング / 分散災害モニタリング / 水位センシング / PoEセンサノード / 断線検知 / モバイルセンシング |
研究実績の概要 |
高潮被害,豪雨土砂災害被害の危険性などの問題は被災地に限らず日本各所に見られる.一方で広域なエリアをカバーし,斜面や海面の異常を素早く検知するインフラを広域に構築するのはコスト面と技術面で困難が伴う.効率的な安心安全社会を実現するため防災地 域で住民自らモバイル等で計測する技術を確立し,設置や運用を可能とする低コストのセンシングシステムを提供する.河川や沿岸,山林にいたるため水害の被害は複合して発生する.生活する人々にとっては生活圏全域における低コスト防災センサの設置が急務である.災害時には,事故やインフラ崩壊が同時多発的に発生し,電源通信が不安定化,2次災害により,救助や補修工事の足止めになる.崩落の危険が地盤を特定しモニタリングすることは安全な復旧においても重要である.本研究では,地域防災を可能にする統合センサによる地域モニタリングシステムを構築する.水面や気体情報等各種センサデータの情報のリアルタイムの計測システムを構築する.またその際に長期的メンテナスフリーを実現し不足する人手やコストをカバーし持続可能な被災地を長期的に支援する. H26年度は,大規模な通信インフラ崩壊時にも災害情報を検知・把握可能にするため,道路・沿岸部や山間部の地盤状況の変化を低コストで高精度に分析する手法を確立した.さらに素早く危険情報を共有する機能を有したモバイル統合センシングシステムのプロトタ イプを開発し今後の発展に目処を付けた.山間部や沿岸部をカバーした上流の災害の情報を正確,迅速に伝え得るセンシングネットワークの構築を可能とした.また有線無線ハイブリッド型PoEセンサネットワークを構築し,温湿度,CO2,気体センシングや加速度,ジャイロ,コンパスなどのセンサ,気圧のリアルタイムモニタリングを可能にする発電センシング基盤を開発した.また水位センシングの新たな手法を構築した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
H26年度は,大規模な通信インフラ崩壊時にも災害情報を検知・把握可能にするため,道路・沿岸部や山間部の地盤状況の変化を低コストで高精度に分析する手法を確立した.さらに素早く危険情報を共有する機能を有したモバイル統合センシングシステムのプロトタ イプを開発し今後の発展に目処を付けた.山間部や沿岸部をカバーした上流の災害の情報を正確,迅速に伝え得るセンシングネットワークを構築を可能とした. また有線無線ハイブリッド型PoEセンサネットワークを構築し,温湿度,CO2,気体センシングや加速度,ジャイロ,コンパスなどの9軸センサ,気圧のリアルタイムモニタリングを可能にする発電センシング基盤を開発した.また水位センシングの新たな手法を構築した. 本研究に関する論文を7件投稿した.
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今後の研究の推進方策 |
H26年度に続きH27年度は,モバイル型の統合センサノードを開発し,気体センサなどの統合を進める.更に広域の計測する際にモバイル端末が計測する際の人の行動モデルや能力などを考慮したシミュレータを構築する. またリアルタイム雨量レーダと連携してリアルタイム雨量を用いたシミュレーションを行う.PoE有線・無線ハイブリットセンサネットワークを構築し,静電容量型の水位センサとそのシミュレーションの実用化に向けて研究を行う.更に実用化を視野に実験を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度在庫不足であったセンサが購入不可能であったため繰り越しとした。
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次年度使用額の使用計画 |
4,693は消耗品のセンサデバイス購入に当てる。
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