近年、スマートフォン向けの音声ナビゲーションが広く普及している。その一方で、これらのシステムでは、目的地名等をキーボードの代わりに音声で入力しているのに過ぎず、また、音声案内文も機械的で分かりにくいため、結局は地図を見て理解しなければならなかった。本研究では、分かりやすいモバイル音声ナビゲーションを実現すると共に、スマートフォン向け応用システムの開発も行った。特に、地図の持つ構造や意味を考慮した処理が特に重要であると考え、認知地図の概念とグラフ理論を組み合わせた地図解析技術や、ソーシャルアノテーション技術に基づく音声道案内技術を研究した。
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