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2016 年度 実績報告書

風評被害の低減・抑止策の検討―福島第一原子力発電所事故の社会経済的被害の量的検討

研究課題

研究課題/領域番号 25700035
研究機関東京大学

研究代表者

関谷 直也  東京大学, 大学院情報学環, 特任准教授 (30422405)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード風評被害 / 東日本大震災 / 原子力事故 / 安全 / 社会調査
研究実績の概要

本年度は、震災後に申請者が行ってきた現在までの調査を踏まえ、風評被害についての国際比較アンケート調査を実施した。事故直後から現在に至るまで、福島県以外においても海外からのインバウンドの旅行客や国内製造業の輸出、農林水産物の輸出に関して大きな被害をうけてきた。福島原発事故の経済的影響に関して市場の動態を確認するとともに、この放射性物質への不安感や原発事故に対する認識、その後の消費行動、時間とともに回復してきている度合などについて国際比較調査を行った。これは、現在、どの機関も行っていないが風評被害を学術的に総体的多面的に捉える上で必須の調査である。
中国、韓国、台湾、シンガポール、ロシア、アメリカ、フランス、イギリス、ドイツにおいて、20歳以上の男女各国300サンプル、性年代均等割付調査をインターネット調査にて実施した。なお、東アジア諸国のサンプルを多く確保したのは、特に近隣の東アジア諸国において、福島原発事故を理由として福島県産のみならず東日本産の拒否がいまだ続いている現状があるからである。
結果、海外においては地理的な理解も十分でないこと、農産物のみならず、水産物また飲料水や旅行の対象(空間線量)としても不安感が高いこと、それは福島県に限らず、日本全体への不安感と回答している人が多いことなどが明かとなった。
なお、本年はこれに加え、過去の調査の延長線上として福島県産の農産物についての調査を福島大学と実施するとともに、昨年度までの事業所調査、給食事業者調査についての研究発表などを実施した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 東京電力福島第一原子力発電所事故における風評被害と農産物流通2017

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      NOSAI

      巻: 69(3) ページ: 4-14

  • [雑誌論文] いわゆる「人への風評被害」と自治体職員2017

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      ガバナンス

      巻: 191 ページ: 39-41

  • [雑誌論文] 東京電力福島第一原子力発電所事故と「複層的復興」2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      災害情報

      巻: 14 ページ: 17-26

  • [雑誌論文] 東京電力福島第一原子力発電所事故後の放射性物質汚染に関する消費者心理の調査研究―福島における農業の再生,風評被害払拭のための要因分析―2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      地域安全学会論文集

      巻: 29 ページ: 143-154

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 風評被害のメカニズムと対策2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 雑誌名

      リスク対策.com

      巻: 56 ページ: 48-53

  • [学会発表] 東京電力福島第一原子力発電所事故後の学校給食における福島県産食材利用の実態と課題2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 学会等名
      第29回日本リスク研究学会年次大会
    • 発表場所
      ホルトホール大分(大分県・大分市)
    • 年月日
      2016-11-26
  • [学会発表] Consumer Behaviors and Countermeasures:Social Amplification of Risk after Accident at the Fukushima Nuclear Power Stations of Tokyo Electric Power Company2016

    • 著者名/発表者名
      Sekiya Naoya
    • 学会等名
      NEA(Nuclear Energy Agency) International Workshop on Post-Accident Food Safety Science
    • 発表場所
      Corasse Fukushima(福島県・福島市)
    • 年月日
      2016-11-08 – 2016-11-10
  • [学会発表] 福島県農水産物流通におけるリスクコミュニケーション2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 学会等名
      地域安全学会リスクコミュニケーション特別セッション,第39回地域安全学会研究発表会(秋季)
    • 発表場所
      静岡県地震防災センター(静岡県・静岡市)
    • 年月日
      2016-11-05
    • 招待講演
  • [学会発表] 東京電力福島第一原子力発電所事故後の放射性物質汚染に関する消費者心理の調査研究―福島における農業の再生,風評被害払拭のための要因分析―,地域安全学会論文集 No.29,2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也
    • 学会等名
      第39回地域安全学会研究発表会(秋季)
    • 発表場所
      静岡県地震防災センター(静岡県・静岡市)
    • 年月日
      2016-11-04 – 2016-11-05
  • [学会発表] 東京電力福島第一原子力発電所事故後の農産物流通に関する事業者調査2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也・則藤孝志・小山良太・中村陽人
    • 学会等名
      第66回地域農林経済学会大会
    • 発表場所
      近畿大学(大阪府・東大阪市)
    • 年月日
      2016-10-29
  • [学会発表] 東京電力福島第一原子力発電所事故後の福島県における 学校給食の地産地消をめぐる構造的問題2016

    • 著者名/発表者名
      則藤孝志・関谷直也・小山良太・中村陽人
    • 学会等名
      第66回地域農林経済学会大会
    • 発表場所
      近畿大学(大阪府・東大阪市)
    • 年月日
      2016-10-29
  • [図書] 『原発災害下での暮らしと仕事-生活・生業の取り戻しの課題』(「風評被害の構造5年目の対策」,pp.150-164を分担執筆).2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也;小山良太・田中夏子(監修)
    • 総ページ数
      193(150-164)
    • 出版者
      筑波書房
  • [図書] 『戦略思考のリスクマネジメント』(「防災対策と風評被害への対処」,pp.192-210.に掲載)2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也;企業広報戦略研究所編著
    • 総ページ数
      272(192-210)
    • 出版者
      日経BPコンサルティング
  • [図書] 『福島は、あきらめない 復興現場からの声』(「風評被害、どう克服するか」,pp.124-131.に掲載)2016

    • 著者名/発表者名
      関谷直也;冠木雅夫編
    • 総ページ数
      376(124-131)
    • 出版者
      藤原書店
  • [備考] 環境・防災情報の研究室

    • URL

      http://www.disaster-info.jp

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公開日: 2018-01-16  

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