微量炭酸塩安定同位体分析を用いて,有孔虫・魚類の耳石・岩石・海水の同位体組成に関わる複数の新規環境指標の開発を推進した.また,共同研究への応答も積極的に開始し,国内外の需要に応える研究体制の構築を進めた. この目的のもと,安定同位体比質量分析計を新たに導入し,自作のハードウェアとソフトウェアをベースに開発した総合分析システを構築した.生物源炭酸塩(微小領域~)と周辺水のダイレクトな比較を一元管理下で行うことが可能で,環境指標としての厳密な評価と新たな環境指標の構築に活用できる.今後の当該研究の発展に向けた確固たる基盤が確立し,当初想定した以上の研究体制を構築することができた.
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