研究課題
加齢性難聴の進行度を指標にして、光による概日リズムの撹乱が老化速度に与える影響をC57BL/6Jマウスを利用して検討した。その結果、中期的な加齢性難聴の進行は、光環境撹乱の影響を受けないことが明らかになった。光環境の撹乱により、体重の増加や運動量の低下が認められ、肥満の誘発が認められたが、肥満と加齢性難聴の進行度には相関が認められなかった。食品因子による加齢性難聴の抑制効果を検討するため、肌や骨密度低下に対する抗老化作用を有する乳酸菌H61株(Lactococcus lactis subsp. cremoris H61)の死菌体をマウスの餌に0.05%添加し、6ヶ月間摂食させたところ、コントロール群と比較して有意に加齢性難聴の進行を抑制した。また、血漿のメタボローム解析を行ったところ、H61株摂取群では、遊離脂肪酸濃度が有意に低く、加齢性難聴の進行抑制効果と相関があったことから、血中代謝物がバイオマーカーとなる可能性を示した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Scientific Reports
巻: 6 ページ: -
10.1038/srep23556
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 465 ページ: 556-561
10.1016/j.bbrc.2015.08.059