研究課題
研究活動の過程では,他者との議論や質問・回答など「思考的コミュニケーション作業」と,論文執筆,発表資料作成,調査結果整理など「関連ファイル群の主観的管理を伴うドキュメンティング作業」を交互に繰り返し,試行錯誤を経て成果を積み上げる「研究推敲能力」が重要だが,初学者にとってその能力修得は難しい.一方,教授者による指導方法の一つに注視対象示唆(重点的に発展させるべき成果物等の示唆)があるが,十分な効果が得られない実情がある.本研究では,その阻害要因として試行錯誤文脈の蓄積・活用困難性に着目し,試行錯誤文脈の積極的抽出蓄積戦略,文脈情報を作業の違いを越えて成果物と共に組織化する手法を開発する.その上で,組織化された文脈情報上における注視対象の示唆・絞込みを可能とする支援システムを開発することで,試行錯誤文脈を活かした推敲能力育成支援の実現を目指す.28年度は,支援システムのプロトタイプを大学研究室の活動において実践試用した.並行して,本研究の主要手法について,テストデータを用いたケーススタディを実施した.一部は前年度から引き続き評価を行い,実際の履歴データ等を用いた小まめな検証に努力した.これらの過程で得られた知見・課題等に応じて,各手法や支援システムの調整・修正と検証作業を反復的に実施した.また,これまでのステップにおける個々の評価結果を照らし合わせ,できるだけ統合的な考察・知見集約に努めた.
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち謝辞記載あり 3件、 査読あり 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
Journal of Computational Methods in Sciences and Engineering
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