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2016 年度 実績報告書

飛騨山脈北部での氷河分布の全貌の把握と氷河の特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25702016
研究機関公益財団法人立山カルデラ砂防博物館

研究代表者

福井 幸太郎  公益財団法人立山カルデラ砂防博物館, その他部局等, その他 (10450165)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード質量収支 / GIS / GPS / 流動 / 氷河 / 飛騨山脈 / 多年性雪渓
研究実績の概要

本研究では、飛騨山脈の氷河分布の全貌と氷河の特性を明らかにすることを目的としている。平成28年度は氷河の特性を解明するための観測を重点的に行った。概要を以下に示す。
2016年秋は20年ぶりと言われるほど融雪が大きく進んだため飛騨山脈北部のほとんどの多年性雪渓では氷体全部が姿を現した.調査対象の多年性雪渓の現在の氷体面積を明らかにするため2016年9月27日と10月7日にヘリコプターまたはマルチコプター(DJI社製Phantom4)で各雪渓の空中写真を50枚ほど連続撮影した.撮影画像をSfMソフト(Agisoft社製PhotoScan1.3)を用いてオルソ画像に変換し,GISソフト(ESRI社製ArcGIS10.3)にオルソ画像を取り込んで氷体分布図を作成した.
内蔵助雪渓では、2016年9月に2011年に設置した2本の流動観測用ステークが5年ぶりに現れた。ステークの位置をGPS測量し,2011年9月7日~2016年9月24日の1,844日間(約5年間)の流動量を求めた。流動量は11,14 cmであった。年間に換算した流動速度は2,3 cmと極めて小さいものの内蔵助雪渓は多年性雪渓に移行しつつある氷河であることが分かった。
御前沢雪渓(氷河)では、2012年に設置した質量収支観測用のステークが4年ぶりに現れた。2012/2016年の平均質量収支は全域マイナスであった。
研究成果は日本地球惑星連合大会、雪氷研究大会(2016・名古屋)、日本地理学会2017年春季学術大会で発表した。また、前年度までの研究成果と合わせて地理学評論に論説として投稿した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

2016年度市立大町山岳博物館企画展「鹿島槍ヶ岳カクネ里氷河への道のり」(2016年6月11日~8月28日)を監修した。入場者5930人。
2016年7月10日にサン・アルプス大町(大町市)にて一般の方を対象にカクネ里雪渓(氷河)学術調査団報告会(講演会)を開催した。参加者130人。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016 その他

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 2016年秋の飛騨山脈北部の氷河・雪渓の融解状況2017

    • 著者名/発表者名
      福井幸太郎・飯田肇
    • 学会等名
      日本地理学会2017年春季学術大会
    • 発表場所
      つくば市
    • 年月日
      2017-03-28 – 2017-03-28
  • [学会発表] 後立山連峰鹿島槍ヶ岳カクネ里雪渓に存在する氷体の流動2016

    • 著者名/発表者名
      福井幸太郎・飯田 肇・カクネ里雪渓学術調査団
    • 学会等名
      雪氷研究大会(2016・名古屋)
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      2016-10-01 – 2016-10-01
  • [学会発表] 後立山連峰、鹿島槍ヶ岳カクネ里雪渓の氷体の厚さと流動2016

    • 著者名/発表者名
      福井幸太郎・飯田 肇・カクネ里雪渓学術調査団
    • 学会等名
      日本地球惑星連合大会2016年大会
    • 発表場所
      千葉市
    • 年月日
      2016-05-24 – 2016-05-24
    • 招待講演
  • [備考] 立山剱氷河・万年雪の用語集

    • URL

      http://www.tatecal.or.jp/stuff/fukui/index7/index7.html

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公開日: 2018-01-16  

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