研究課題
平成26年度中に、日本で8人、台湾で5人、合わせて13人の研究参加者を集積し、オープン試験のリクルートを終了した。オープン試験で安全性に問題がないことが安全性評価委員会で確認されたため、ランダム化比較試験の臨床試験登録を行い(ClinicalTrials.gov Identifier: NCT02166424)、ランダム化比較試験に移行し、研究参加者の集積を継続している。また、副次的に実施した観察研究の結果から、わが国の市中産院の妊婦の精神疾患の頻度およびその関連要因を明らかにし、現在学術誌に投稿中である。なお、本研究のプロトコルは 産婦人科領域の権威ある学術誌International Journal of Obstetrics and Gynaecologyの2014年9月号で紹介されるなど、国際的にも注目を集めている。さらに、平成26年度に研究代表者はWorld Psychiatric Association Section on Epidemiology and Public Health(世界精神医学会疫学・公衆衛生セクションミーティング)でBest Poster Awardを、the Mind-Body Interface International Workshop(国際心身医学ワークショップ)でPoster Awardを受賞した。
4: 遅れている
平成26年度は、適切な方策をとったことで計画通りに研究が進展している。しかし、平成25年度に生じた遅れを取り戻すには至っていない。
産院のホームページ等での広報はすでに行っているが、今後は広報の媒体をさらに増やすことを計画している。また、産婦人科の医療施設と連携し、研究実施施設をさらに増やすことも計画している。これらの方策によって、平成27年度はさらに研究を進展させる。
平成26年度に関しては、研究参加者数の増加にともない人件費・謝金が増加し、当初計画よりも使用額が増えた。ただ、カプセルが非常にリーゾナブルな価格で作成されたこと等により平成25年度から平成26年度への繰越額が大きかったため、次年度使用額が生じている。
平成26年度は計画通りに研究が進展しているが、平成25年度に生じた遅れを取り戻すため、今後は研究実施施設をさらに増やすこと、また広報の媒体をさらに増やすことを計画している。そのため、リサーチコーディネーターにかかる人件費や広報費が増加する予定である。
オープン試験とランダム化比較試験の臨床試験登録のwebページである。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (10件) 備考 (2件)
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https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01948596?term=synchro&rank=2
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02166424?term=synchro&rank=1