研究課題
骨格筋幹細胞は筋の成長・再生に必須であり。その数は一定に保たれる必要がある。しかし,骨格筋幹細胞の維持に働く分子機構についてほとんど理解されていなかった。申請者は骨格筋幹細胞の静止期状態特異的に発現している、カルシトニン受容体及びHey1/HeyLの生理的意義解明を目指して、コンディション欠損マウスを作成又は、入手し解析を行った。その結果、1) カルシトニン受容体は骨格筋幹細胞の静止期およびニッチへの局在に必要である2) Hey1/HeyLは骨格筋幹細胞のCell autonomousなレギュレーターである事を明らかにした。更なる解析により1) カルシトニン受容体の下流としては羊の筋肥大でもしられるDlk1が存在する2) NotchシグナルおよびHey1/HeyLの下流に抗酸化ストレス遺伝子のマスターレギュレーターであるNrf2が存在する3) Nrf2欠損骨格筋幹細胞の単離後の生存が極めて悪く、Hey1/HeyL欠損骨格筋幹細胞と同様の性質をしめす等も明らかにした。更には、加齢動物の骨格筋幹細胞においてはカルシトニン受容体の発現が顕著に低下すること、ヒト骨格筋幹細胞においても、同様の結果が観察される事を長寿研の研究グループとの共同研究により明らかにした。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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