本研究では自治体合併の影響を把握するため、合併が水道事業の生産性、住宅地地価の2つの指標に対してどのような影響を与えているかを定量的に分析した。また、自治体自体が合併に対してどのような評価をしているかについて、アンケートを用いて分析した。分析の結果、合併は水道事業のような自治体運営を改善しているものの、地域コミュニティの希薄化や文化衰退など、住民にとってはマイナスの影響をもたらしている可能性が示された。したがって、合併の際には、自治体運営だけではなく、住民にとってもメリットとなるような保管的な政策が必要となる。
|