研究課題/領域番号 |
25705026
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研究種目 |
若手研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
木村 拓也 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (40452304)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 進学適性検査 / 能研テスト / 大学入学者選抜 / テキストマイニング / 複数回受験 |
研究概要 |
戦後日本の大学入学者選抜制度においても「意欲・能力・適性等の多面的・総合的な評価に基づく入試」が,戦後直後の進学適性検査(1948~54年),及び,能研テスト(1963~1968年)と二度経験済みであることに気づく.だが,その時のデータや経験を学問的に十分に蓄積し,理論構築しているとは言いがたく,その蓄積と理論構築が本研究の狙いとするところである.また,大規模大学入学者選抜制度は言うまでもなく失敗しない制度設計が非常に重要である.そこで本研究では,第一に,日本における過去の大規模入学者選抜制度の未公開・未活用データを用い,「意欲・能力・適性等の多面的・総合的な評価に基づく入試への転換の促進」がもたらす政策効果について計量歴史社会学的分析を行い,第二に,大規大学入学者選抜制度についての制度的妥当性の理論構築を行うことを目的にしている。取り組み初年度は、まず第一に、未活用の学術研究目的の利用許諾を得たフルテキストデータ(言語資源コーパス)を1988年-2011年分を購入しデータ整理を行った。第二に、能研テストの昭和39年(高校2年生)および昭和40年(高校3年生)の連続受験者852人分のデータを整理し、来年度以降にパンチ入力する準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
資料整理の状況は、非常に順調に進んでおり、また、資料購入に関しても滞りなく進んでいる。来年度に向けては、整理したデータを順次分析し、学会発表、論文発表につなげていくことができる状態であり、その意味で、おおむね順調に進展していると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
特に、研究計画の変更および研究を遂行する上での課題などはない。今後は、入力データが膨大なので、適切に統計処理を行い、成果につなげていきたい。
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