化学やバイオの実験室を髪の毛程度のサイズ(10-100um)の空間であるマイクロ空間に集積化してデバイス化する研究が進展している。また最近では、10-100nm空間である拡張ナノ空間に展開しようとしている。しかし、拡張ナノ空間は光の波長よりも小さな空間であり、技術的に非常に困難な空間である。そこで、本研究ではナノ構造体の周りに生成して、回折限界以下のサイズである近接場光に着目して、トップダウン加工やボトムアップ加工と組み合わせることで、拡張ナノ流体デバイスの光化学プロセスをはじめて創成した。本成果は、拡張ナノ空間を利用した単一細胞分析デバイスなどに大きく貢献すると考えられる。
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