レーザーアニール法は、アモルファスシリコンからポリシリコンへ変換する技術として既に実用化されているが、有機系薄膜材料への応用展開は未だ十分な検討がなされていない。本研究では、プリンテッドエレクトロニクスへの関心とともに注目されている有機熱変換材料に対してレーザーアニール法を適用し、ナノ構造を制御した有機薄膜の作製やパターニング技術について検討した。その結果、有機EL画素の微細パターニングや配向制御による有機薄膜太陽電池の高効率化に成功し、プリンテッドエレクトロニクスの共通基盤技術に成り得ることを実証した。
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