光であるものを観察するとき,一般的に光はその波長程度までしか集光することができないため,空間分解能も光の波長程度に限られます。本研究では,光の波長以下の空間分解能を実現するために,ハイパーレンズと呼ばれる光学素子の開発を目的としています。ハイパーレンズは,光の波長よりも小さい像を波長よりも大きな像に拡大するレンズであり,これにより波長以下の空間分解能を持った像をリアルタイムで観測できるようになります。本研究では,テラヘルツ領域においてハイパーレンズを設計・作製し,かつ波長よりも小さい像を波長よりも大きな像に拡大できることを実験的に確認しました。
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