研究課題
本年度では初年度に開発した下方照射ミュオン元素分析の動作試験と性能評価、高度化、及び実試料の分析を行った。ミュオンビームのプロファイルが撮像可能になったことにより最適な電磁石の励磁電流を経験的に求めた。またビームコリメータとコリメータアダプタを新たに製作することでビーム形状が制御できるようになった。これらの改良によってバックグラウンドの大幅な低減に成功し、予備実験時と比較して格段に高いS/N比が実現された。隕石や岩石標準の測定では全ての主要元素の検出が確認された。実験後に装置架台の大幅な改修を行い、装置のスリム化とアライメント調整機構の導入を行った。また遮蔽体を増設した。これらの改良によってさらなる性能向上が見込まれるが、J-PARCのビームタイムがキャンセルになったため性能評価実験は実行できなかった。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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JPS Conf. Proc.
巻: 未定 ページ: 未定
Scientific Reports
巻: 4 ページ: 5072
10.1038/srep05072