太陽光球・彩層の可視・近赤外スペクトル線を高感度偏光分光観測する上で鍵となる技術の開発を行った。(1)波長500-1500nmに感度があるHgCdTe素子による高感度高速読出可能な近赤外線カメラを開発し、-140から-100℃の範囲で素子を冷却制御し、偏光分光観測に要求される性能を明らかにした。(2)偏光維持矩形光学ファイバー束とそれを配置した小型面分光装置を開発し、光伝達特性と偏光維持性能を明らかにした。さらに、(3)ゼーマン・ハンレ効果の診断能力を定量化する研究を実施するとともに、ひので・IRIS衛星で観測された彩層高速ジェット現象で1万度から10万度以上まで加熱されることを発見した。
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