ガス雲降着に起因する巨大ブラックホールの赤外線フレア現象を観測するために、南アフリカにあるIRSF望遠鏡を用いて近赤外線モニター観測を行った。2013年にガス雲がブラックホールに最接近し、それに伴う突発現象が期待されたが、私たちの観測では、明確な増光を検出できなかった。2013-2015年の間のモニター期間中、ブラックホールはKバンドで12等より明るくなることはなかった。この結果は、電波やX線の観測結果とも一致している。 その一方、モニター観測のデータを用いて、銀河系の中心7分角の領域に存在する変光星の探査を行った。その結果、ミラ型変光星10天体と、セファイド型変光星を1天体発見した。
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