本研究の目的はニュートリノのマヨラナ性(マヨラナニュートリノ) を証明することで、素粒子物理学に残された「軽いニュートリノ質量」と「物質優勢宇宙」という大きな問題を解決に導くことである。マヨラナニュートリノを示すには、特定原子核(例えば76Ge や136Xe) のニュートリノ放出を伴わない2重 (0v2b) 崩壊事象の検出すれば良いことが知られている。本研究は、136Xeの0v2b崩壊探索実験 (KamLAND-Zen)の高感度化を目指したR&Dを行った。特に、光るバルーンとイメージングカメラという2つの新しいバックグランド低減方法の技術実証に成功した。
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