研究課題
平成28年度においては、0価ニッケル上での四フッ化エチレン(これ以降、TFEと略)とスチレンとの酸化的環化によって生じるニッケラサイクルからのαフッ素脱離(α位の炭素フッ素結合の選択的活性化)が、アミンの添加によって促進されることを明らかにするとともに、このαフッ素脱離を鍵過程とする含フッ素有機化合物への化学量論的な分子変換反応を創出した。また、我々の研究グループで開発した手法から簡便に得られるトリフルオロビニル亜鉛クロリドを出発原料とする、パーフルオロ化合物の自在合成法の確立を目指し、トリフルオロビニル亜鉛クロリドから有用含フッ素化合物への誘導体化を検討した。例えば、トリフルオロビニル亜鉛クロリドとパーフルオロアルキルヨージド等との反応から、低収率ながらもパーフルオロアルケンが生成していることを確認した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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