研究課題
若手研究(A)
本研究において我々は、チェーンウォーキングを経る環化反応における反応開始位置での官能基導入法として、ヒドロシリル化と組み合わせた環化反応を開発した。パラジウム触媒存在下で、各種1,n-ジエンとヒドロシランを反応させたところ、反応開始位置にシリル基を導入しながら、チェーンウォーキング後に五員環形成構築を行うことに成功した。また、チェーンウォーキング後に生成するアルケン部位の位置を制御する方法として、シリル基の導入によるシリルエノールエーテル形成が有効であることも見出した。
有機金属化学