研究課題
[1] フッ素ポリマーナノ粒子の集積化によるコロイド結晶の形成とβ相化:ポリビニリデンフルオライド(PVDF)からなる200nm径のナノ粒子を用い、コロイド結晶の作成を行った。その結果、緑色の波長領域の選択反射を示すコロイド結晶の形成に成功した。イオン液体との混合と熱アニールにより、コロイド結晶の形状を保持したまま、PVDFのβ相化(強誘電相)に成功した。また、強誘電ポリマーであるPVDF-TrFEの自己組織化によるマイクロ球体の形成や、蛍光色素添加による共鳴発光(WGM発光)の発現に成功した。[2] 共役ポリマーマイクロ球体の形成と球体内部への光閉じ込め、共鳴発光の発現:共役ポリマーからなるマイクロ球体の作成に成功した。また、複数の共役ポリマーを混合した状態で集合化を行うことによるブレンド球体の形成に成功した。球体1粒子への集光レーザー照射により、顕微蛍光計測を行った結果、球体内部に発光が閉じ込められ、共鳴するWGM発光を複数のポリマー球体より観測した。また、ポリマーブレンド球体から、球体内部における効率的なFRETを介したWGM波長変換、さらには、複数の球体の連結による球体間光伝搬と、長距離FRETを実現した。[3] 基板表面へのポリマー球体の2次元集積化:共役ポリマー薄膜の溶媒蒸気アニール処理により、薄膜の自発的な形状変形を促進し、球体やディスクが形成することを見出した。さらに、あらかじめ基板表面に親水/疎水パターンを形成することにより、2次元的なマイクロアレイの周期構造形成を実現した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 4件、 査読あり 9件、 謝辞記載あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (47件) (うち国際学会 6件、 招待講演 3件) 備考 (1件) 産業財産権 (3件)
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