本研究では、生細胞内においてテロメアRNA(telomere repeat-containing RNA: TERRA)の1分子可視化蛍光プローブを開発し、TERRAの機能解明を行なった。全反射蛍光顕微鏡を用いてTERRAとテロメアの生細胞内分布を解析し、テロメアから1~2μm離れた領域にTERRAが集積することを明らかにした。さらに、hnRNPA1とTERRA、テロメアの同時観察を行い、hnRNPA1とTERRAがこの領域内で共局在を示すことを発見した。以上より、テロメア上のhnRNPA1をTERRAが捕捉し、hnRNPA1のテロメア調節能を制御していることを見いだした。
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