①ガス環境セルを備えた超高圧電子顕微鏡を用いることで、ナノポーラスAu触媒のCO酸化反応が起こっている様子を原子レベルで観察し、表面拡散による劣化過程を初めて明らかにした。そして双晶による結晶面欠陥が、表面拡散のピン留め効果に有効であることもわかった。 ②銅・ニッケル・マンガンの合金からマンガンを選択腐食することで、貴金属やレアアースを一切使わない高性能排ガス触媒の開発に成功した。長時間の高温使用にも耐えられる特有のナノ構造になっていることを明らかにし、NO還元反応の微細構造の変化を透過電子顕微鏡によってその場観察することに成功した。
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