超音速ジェットから発生する音響波の実験および高解像度数値解析を通して高精度な数値解析で何を解像すべきかを明らかにするための研究を行った.実験は音響測定,PIV,シュリーレンを行い,流れ場と音響場の構造を結びつける知見を得た.数値解析は,開発した高解像度数値解析手法を利用し,流体音響場の詳細を明らかにした.これらの結果から,乱流遷移する超音速ジェットの場合はせん断層に8点程度の解像度で乱流遷移の過程を解像することで,攪乱を与えた超音速ジェットの場合はせん断層に20点程度, 周方向に512点の解像度で乱れを適切に解像することで,乱流騒音に対して十分な精度で予測できることがわかった.
|