本研究の目的は金属酸化物ナノ粒子が蓄電性を発現する条件を、粒子の大きさと組成を分別し分析することである。電気移動度分球装置(DMA)を用いプラズマ中で合成されるナノ粒子を分級し大きさ・組成による影響を調べた。数100 nm以下の大きさでは大きさによる顕著な違いは見られなかった。一方組成分析と構造分析からナノ結晶の構造を決定し、その構造を元にDFT計算を行った。シリコン原子の固溶によりバンドギャップ間にトラップ準位が形成されること、酸素欠陥によりある組成のナノ粒子のイオン化ポテンシャルが大きく変化することで量子的な井戸が形成されることが予測された。この結果についてはジャーナルに投稿中である。
|