2013年度より,インドネシアリアウ州ブンカリス県で気象水文観測を開始した.2014年3月の火災後には,荒廃泥炭地の再湿地化を目指し,実験地を設置した.村人たちと緊密に協力して,放棄された畑を選び,排水路を遮断し,在来樹種を植えた.この実験地および水文気象観測データは,泥炭地の火災や煙霧の被害を緩和する解決策の一例として,政府,研究者,一般の注目を集めた.さらには2015年の泥炭火災の危機に対応して,国際ワークショップをインドネシア環境林業省と共同で開催した.そこでは様々な緩和策が議論され,泥炭地火災や煙霧を軽減するために乾燥泥炭地の再湿潤と再植林が必要であることのコンセンサスが得られた.
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