本研究では,ウイルス様粒子と新規のImmuno-PCR法を併用することにより,培養不可能なノロウイルス粒子の膜ろ過処理性を評価することに成功した.また,ウイルス処理に有効な新規のアルミニウム系凝集剤の開発にも成功すると共に,新規凝集剤をインライン凝集-MF膜処理に適応することにより,中性のpH領域のみならず,従来のアルミニウム系凝集剤では処理が困難であった弱アルカリ性のpH領域においても,アデノウイルスやノロウイルス等の水系感染症ウイルスを4 log(99.99%)以上除去できることを明らかにした.
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