X線自由電子レーザー施設SACLAにおいて集光した硬X線パルスを利用するコヒーレントX線回折イメージング技術を開発し,金属ナノ粒子の組織と粒径分布の複合解析に応用した.銀ナノキューブ粒子および金/銀ナノボック粒子を試料として1000枚を越えるコヒーレント回折強度パターンを取得し,位相回復計算を実行することで、粒子の電子密度分布の投影を10nmより優れた分解能で可視化し、粒子径と内部組織の関係を明らかにした.これにより,SACLAのX線自由電子レーザーとSPring-8の高輝度放射光X線を相補的に利用するコヒーレントX線回折イメージングのスキームが完成した.
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