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2016 年度 実績報告書

安定化GPCR改変体の革新的創出システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25709080
研究機関九州大学

研究代表者

白石 充典  九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (00380527)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードG蛋白質共役型受容体 / 出芽酵母 / 安定化
研究実績の概要

今年度は、出芽酵母を用いた96ウェルプレートでの発現・物性評価系のバリデーションを、アデノシンA2a受容体を用いて行った。本評価系のウェル間誤差は5%と小さいことを示した。また本評価系が他の膜タンパク質に対しても適用できることを、酵母由来膜タンパク質4種(Hxt3, Vgr4, Ssh1, Dur3)を用いて示した。
またこれまでGPCR_Aの結晶構造解析を目指し、GPCR_Aにシトクロムb562変異体(BRIL)を融合した改変体の結晶化を試みてきたが、X線回折実験に適した結晶が得られていない。そこでGPCRの細胞内第3ループ部分に融合する蛋白質として、好熱菌由来グリコーゲン合成酵素(PGS)を採用し、融合蛋白質の設計、出芽酵母を用いた融合蛋白質の発現・評価を行った。2通りの融合パターンで安定化が確認され、これらを基に大量調製に向けた改変体の構築を行った。また計算科学を利用し、2箇所において塩基性アミノ酸に置換することで安定性の向上が見られた。これら2箇所の変異は受容体を不活性型に安定化するものであった。これらの変異に加えて、これまで申請者が見出してきた安定化変異を組み合わせ、これまでよりも発現量が向上した改変体4種類(BRIL融合活性型、BRIL融合不活性型、PGS融合活性型、PGS融合不活性型)を作製した。
出芽酵母を用いた大量培養において、今年度は培養の条件を最適化することで、単位培地あたりの発現量を2倍に向上することに成功し、スクリーニング時の発現効率を維持したまま、単位培地あたりの収量を5倍以上向上させることができた。上記の4つの改変体を精製し、等温滴定型カロリメーターによるリガンド結合、CPMアッセイによる受容体の熱安定性測定を行い、結晶化に十分な物性を保持していることを確認した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Structural Analysis of the Histamine H1 Receptor2016

    • 著者名/発表者名
      Shiroishi M, Kobayashi T
    • 雑誌名

      Handbook of experimental pharmacology.

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

    • DOI

      10.1007/164_2016_10

  • [雑誌論文] Micro-scale and rapid expression screening of highly expressed and/or stable membrane protein variants in Saccharomyces cerevisiae2016

    • 著者名/発表者名
      Shiroishi M, Moriya M, Ueda T
    • 雑誌名

      Protein Science

      巻: 25 ページ: 1863-1872

    • DOI

      10.1002/pro.2993.

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Saccharomyces cerevisiaeにおける哺乳類由来GPCRの発現2016

    • 著者名/発表者名
      白石充典, 松原直紀, 森谷真衣, 中野祐毅, 小林拓也, 岩田想, 植田 正
    • 学会等名
      第89回日本生化学会大会
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2016-09-27 – 2016-09-27
  • [学会発表] Saccharomyces cerevisiaeを用いた膜蛋白質安定化改変体作製・評価システムのハイスループット化とその有効性の検証2016

    • 著者名/発表者名
      白石充典, 森谷真衣, 植田 正
    • 学会等名
      第40回 蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム
    • 発表場所
      鹿児島県指宿市
    • 年月日
      2016-08-27 – 2016-08-27
  • [学会発表] Saccharomyces cerevisiae発現系による微小スケールでの膜蛋白質安定化変異体の評価~アデノシンA2A受容体を例に~2016

    • 著者名/発表者名
      白石充典, 森谷真衣, 植田 正
    • 学会等名
      第16回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2016-06-08 – 2016-06-08
  • [学会発表] Saccharomyces cerevisiaeを用いたケモカイン受容体CCR5の大量調製系の確立2016

    • 著者名/発表者名
      松原直紀, 白石充典, 植田 正
    • 学会等名
      第16回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2016-06-07 – 2016-06-07

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公開日: 2018-01-16  

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