本研究は、不安定で調製が困難なG蛋白質共役型受容体(GPCR)について、安定化改変体を迅速に作製し大量調製することを可能にするシステムの構築を目的とする。S. cerevisiaeを用いた96ウェルプレート形式での迅速なスクリーニングシステムを確立し、さらにS. cerevisiaeによるGPCRの大量発現系を確立した。また不安定で調製が困難であった構造未知のGPCR_Aの安定化に成功し、ミリグラムレベルで精製可能な方法を確立し、リガンドとの相互作用の物理化学的解析、および受容体の構造解析を目指した結晶化を行った。
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