本研究では、湖、海、川などの水に含まれる成分を、その場で計測する化学分析技術を開発している。開発した、レーザー誘起破壊分光では、高出力のレーザーを液中に照射し、プラズマを生成する。プラズマの光の波長を分析することによって、含まれている元素成分をリアルタイムに知ることができる。本研究では、このような計測が、自然界に存在する高圧(数100気圧)、高温(数100度)の極限環境でも適応可能であることを実証した。さらに、照射するレーザーのショットごとのエネルギー、また、発生するプラズマの光量を時系列で計測することによって、本研究で開発した手法によるその場計測の高精度化を図ることができた。
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