動物成体において自律神経系および内分泌器官は体内恒常性維持を担う中心ユニットとして認識されている。しかし、これらの機能ユニットが発生時期にどのように作られるのかに関する理解は進んでいない。代表者はこれまでの独自先行研究をもとに、発生期における交感神経(自律神経)と副腎髄質(内分泌組織)の運命分岐機構、副腎皮質と生殖腺の細胞起源の問題、生殖腺形成機構の解明に取り組み、交感神経と副腎髄質の運命分岐にCv-2遺伝子が関わること、副腎皮質と生殖腺の起源が異なること、さらに、生殖腺形成のトリガーがShh遺伝子によって担われることを見出し、それぞれの成果は論文報告済み、あるいは論文投稿済みの状態である。
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