• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

ショウジョウバエの近縁種比較に基づく遺伝子量補償機構の分子進化過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25711023
研究機関首都大学東京

研究代表者

野澤 昌文  首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (50623534)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワード性染色体 / ショウジョウバエ / 遺伝子量補償 / ゲノム / トランスクリプトーム
研究実績の概要

H29年度はH27年度に作成した遺伝子量補償複合体の抗体2つ(ポリクローナル抗体)に関して、ウェスタンブロッティングなどにより抗体の質を確認した。その結果、どちらの抗体も特異性という点において不十分な点があり、ChIP-seqに使用するのは難しいと判断した。
そこで、ショウジョウバエの免疫沈降(ChIP)用抗体として市販されている3つのクロマチン修飾抗体(転写活性化領域のクロマチン修飾マーカーであるH3K4me3、転写不活性化領域のクロマチン修飾マーカーであるH3K27me3、遺伝子量補償領域のクロマチン修飾マーカーであるH4K16Ac)を購入した。Neo性染色体を持つDrosophila mirandaの3齢幼虫のオスをサンプルとし、これらの抗体を用いてChIPを行い、ChIP-PCRにより濃縮率を計算した。その結果、H3K4me4抗体に関しては200倍程度の濃縮率となり、良好な結果であったものの、残り2つの抗体には濃縮率が5倍程度であり、ChIPがうまくいっているか判定できなかった。しかし、本年度が最終年度であったため、これらのChIPサンプルとコントロールサンプルを用いてライブラリ作成を行いイルミナHiSeqを用いてシーケンスした。しかし、やはりChIPサンプルが良好でなかったためかレプリケート間でのばらつきが大きく、あまり有用な情報は得られなかった。
本研究課題5年間の結果をまとめ、Neo-Y染色体の退化とNeo-X染色体に生じる遺伝子量補償に関する論文をまとめ、現在投稿中である。

現在までの達成度 (段落)

29年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

29年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 4件)

  • [学会発表] How have sex chromosomes become a major sex-determination system in spite of their potential disadvantage?2018

    • 著者名/発表者名
      Nozawa M
    • 学会等名
      2017 UOS-TMU Joint Conference
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] ショウジョウバエにおけるNeo性染色体の進化:性染色体化は有害か?2017

    • 著者名/発表者名
      野澤昌文
    • 学会等名
      ConBio2017・多細胞動物における性決定システムの多様性と進化
    • 招待講演
  • [学会発表] ショウジョウバエゲノムと遺伝学で性染色体の進化をどこまで理解できるか?2017

    • 著者名/発表者名
      野澤昌文
    • 学会等名
      遺伝研研究集会・進化遺伝学における実験的研究と理論的研究の融合
    • 招待講演
  • [学会発表] Accelerated pseudogenization on the neo-X chromosome in Drosophila miranda2017

    • 著者名/発表者名
      Nozawa M
    • 学会等名
      SMBE satellite meeting on Molecular Evolution and Medicine
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] ミランダショウジョウバエにおけるNeo-X染色体の退化2017

    • 著者名/発表者名
      野澤昌文
    • 学会等名
      第19回日本進化学会
  • [学会発表] Not only the neo-Y chromosome but also the neo-X chromosome is under accelerated pseudogenization in Drosophila miranda2017

    • 著者名/発表者名
      Nozawa M
    • 学会等名
      The 2017 SMBE conference
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi