• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

トマト花弁内におけるエステル化カロテノイド蓄積の分子基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25712004
研究機関筑波大学

研究代表者

有泉 亨  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (70575381)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード園芸学 / 育種学 / 遺伝子
研究実績の概要

申請者は、エステル化カロテノイドの蓄積に欠陥がある2系統のトマト変異体(pyp1, pyp2)を解析している。PYP1遺伝子はエステレーゼに保存された領域を保有することから、この遺伝子はカロテノイドのエステル化を触媒する酵素であると推測した。そこで、PYP1遺伝子によるエステル化の酵素活性を測定する実験系の立ち上げを行った。キサントフィルを合成するプラスミドpAC-VIOLを大腸菌に形質転換し、そこに野生株型のPYP1遺伝子の全長、あるいはミスセンス変異が導入されておそらく酵素活性を失すると思われる変異型のpyp1-2遺伝子の全長をそれぞれ形質転換する実験を試みた。その結果、pyp1-2遺伝子の形質転換には成功した。今後、野生株型PYP1遺伝子を導入した大腸菌を作出し、野生株型と変異型の遺伝子を導入した大腸菌同士を比較することで、エステル化反応の実験系を立ち上げることができると期待される。
一方、PYP2遺伝子の候補として、tetratricopeptide repeat モチーフを有する遺伝子を同定していた。前年度までにこの遺伝子発現をアンチセンス法により低下させ、pyp2変異体の表現型が再現された形質転換体を得ていたため、本年度は遺伝子の発現解析と花弁のカロテノイド測定を実施した。花弁色が薄くなった4つの独立の形質転換体において、開花期の花弁よりmRNAを単離してqRT-PCRにより遺伝子発現を調べたところ、いずれも野生株と比較して15-33%の発現量であった。また、そのうち3つの独立の形質転換体より開花期の花弁をそれぞれサンプリングしてカロテノイド含量をHPLCにより分析を行った結果、いずれも野生株と比較して20%のカロテノイド含量であることを明らかにした。これらの結果により、候補として同定していた遺伝子がpyp2変異体の原因遺伝子であることを証明できた。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] PYP2 mutation disturbs normal yellow pigmentation of flower in tomato (Solanum lycopersicum)2016

    • 著者名/発表者名
      Ariizumi T, Takezawa S, Kishimoto S, Hirasawa H, Shirasawa S, Omiya A, Bertillon S, Moing A, Rothan C, Okabe Y, Ezura H
    • 学会等名
      The 13th Japan Solanaceae Consortium JSOL2016
    • 発表場所
      国際基督教大学(東京・三鷹市)
    • 年月日
      2016-11-25
    • 国際学会
  • [備考]

    • URL

      http://ariizumi.tsukuba-olericulture.org/index.php?id=2

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi