Photodynamic Therapy(PDT)は、光感受性物質を取り込んだ癌細胞などに波長特異的なレーザーを照射し細胞死を誘導する治療法である。PDTによって細胞が死に至る場合、細胞内で炎症やアポトーシスに関するシグナル伝達が亢進する。一方、再生医療や創薬に利用が期待されている幹細胞の研究分野では、幹細胞の分化・増殖はその周囲の微小環境に反応して変化することが知られている。そこで本研究では、骨髄間葉系幹細胞や骨芽細胞前駆細胞の骨芽細胞分化を用いて、細胞死に至らない低レベルレーザーを用いたPDT(Low dose PDT)が細胞の分化促進におよぼす影響を調べた。
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