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2016 年度 実績報告書

質量顕微鏡を用いた病態検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25713024
研究機関近畿大学

研究代表者

財満 信宏  近畿大学, 農学部, 准教授 (40455572)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード質量分析イメージング
研究実績の概要

質量顕微鏡法は、組織切片中に存在する代謝物などの分布情報を可視化することのできる手法である。本手法によってこれまでの病理検査では明らかにできなかった分子の位置情報などを可視化することが可能になった。しかしながら、病態検査学の分野における本手法の応用の歴史は浅く、検討すべき項目が多く残されている。当該年度は計画最終年度として、病態検査における質量顕微鏡法の汎用性をさらに広げるために、質量顕微鏡法で得られたデータと生物学実験で得られるデータを統合的に解析し、質量顕微鏡で得られるデータに病理学的な解釈を与えることを目的とした。
これまで様々な疾患組織を分析する中で、腹部大動脈瘤の患者血管組織において、疾患部位特異的に強く検出されるピークがあることを見出し、これが中性脂肪(TG)であると同定した。この中性脂肪の病理学的意味を明らかにすることを目的として、組織の病理解析を行った結果、中性脂肪のピークが検出されるのは、血管組織に脂肪細胞が異常出現していることが原因であることを明らかにした。さらに血管組織における脂肪細胞の異常出現は腹部大動脈瘤の破裂の原因となりうることを本研究によって明らかにした。血管壁脂肪細胞の出現数は腹部大動脈瘤径と相関しており、血管壁の脂肪細胞が破裂危険度を予見するマーカーとなりうる可能性が示された。血管壁の脂肪細胞数を非侵襲的に評価する手法の確立が望まれる。
また、これまでの研究によって得られた成果を総説として2報の論文で公表した。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

28年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件)

  • [雑誌論文] Adipocyte in vascular wall can induce the rupture of abdominal aortic aneurysm.2016

    • 著者名/発表者名
      Kugo, H., Zaima, N., Tanaka, H., Mouri, Y., Yanagimoto, K., Hayamizu, K., Hashimoto, K., Sasaki, T., Sano, M., Yata, T., Urano, T., Setou, M., Unno, N., Moriyama, T
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 6 ページ: 31268

    • DOI

      10.1038/srep31268

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Significant advancement of mass spectrometry imaging for food chemistry.2016

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura, Y., Goto-Inoue, N., Moriyama, T., Zaima, N.
    • 雑誌名

      Food Chemistry

      巻: 210 ページ: 200-2011

    • DOI

      http://dx.doi.org/10.1016/j.foodchem.2016.04.096

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 質量分析イメージング法による脂質の可視化2016

    • 著者名/発表者名
      久後 裕菜、山本 彩実、森山 達哉、財満 信宏
    • 雑誌名

      オレオサイエンス

      巻: 5 ページ: 225-231

    • 謝辞記載あり

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公開日: 2018-01-16  

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