研究課題
関節軟骨最表層の代表的マーカーであるPrg4タモキシフェン作動性ノックインマウスPrg4EGFPCreERt2とRunx1floxマウスを掛け合わせることで、Prg4発現特異的Runx1ノックアウトマウスができ、OAの初期発症のメカニズムの解明、Runx1の関節軟骨最表層における保護作用と関節表層再生につながるin vivo解析を行っている。Runx1を関節軟骨最表層特異的にノックアウトすると、OAの病態が進行することから、Runx1がP軟骨最表層特異的に保護的に働いていることが示唆される。in vitro解析においてはPrg4を調節する上流の遺伝子はいまだに不明であり、Prg4プロモーターとエンハンサーをタンデムにつなげたコンストラクトを作成し、Runx1との相互作用(Prg4 promoter活性)、その他OA発症関連シグナルとPrg4との相互作用を解析を行っている。そのプロモーターとエンハンサーコンストラクト配列を用いて、LacZ発現レポーターマウスを現在作成し(下記にある国際共同研究強化先)で発現部位解析を行っている。現在、国際共同研究強化として、世界的にOA病態解明の最先端の研究を行っているハーバード大学・Children’s Hospital整形外科研究室において、新規の解析方法を習得し、Runx1を基点とした、本研究の成果を変形性膝関節症のメカニズムの解析を行っている。さらに、Prg4の骨・軟骨における発生の段階での役割を解析することで、Runx1だけでなく、他の関節発生に必須の分子の探索に繋がっている。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)
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