本研究課題はHLA機能を制御できる新規薬物の開発を目的としている。HLA機能を抑制できる低分子化合物を、新規スクリーニング法にて探索した。HLA-DQ6およびDQ8に対してin silico drug discovery法にて探索を行った。結合性の高い化合物を市販化合物データベースにある約600万化合物から絞り込みを行い、親和性の高い化合物が各HLAともに49種類ずつ判明した。生体内で実際にHLA機能抑制能を示すかどうかHLA-DQ6およびDQ8トランスジェニックマウスを用いたブタクサ花粉アレルギーモデルを用いて研究を引き続き行う。HLAをターゲットとしたアレルギー治療法の開発に努めていく。
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