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2014 年度 実績報告書

新生児疼痛管理の実践を牽引するリーダー育成のための教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25713066
研究機関広島大学

研究代表者

小澤 未緒  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 講師 (80611318)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードNICU / 新生児 / 痛み / 教育プログラム / リーダー育成 / 疼痛管理
研究実績の概要

「新生児疼痛管理の実践を牽引するリーダー育成のための教育プログラム」の対象者であるNICUの医師および看護師をリクルートするために、全国の総合周産期母子医療センター(89施設)の新生児部門長とNICU看護師長にリクルートの案内を送付し、医師と看護師の双方の管理者が、質改善手法を用いてNICU・GCUの痛みのケア向上に取り組む意志があり、本研究への参加を希望する施設を募集した。その結果、20施設から参加の応募があり、地域や設置主体を考慮して7施設を参加施設として選定した。各施設の倫理審査委員会の承認を得た後に、参加する7施設に所属する医師・看護師の中から各施設3-5名ずつを教育プログラムの対象者としてリクルートし、最終的に25名(医師7名、看護師18名)を研究対象者とした。その後、参加施設において、教育プログラム試行前の第1回データ収集(各施設における疼痛管理の現状とNICU・GCUにおける疼痛管理の質指標の実施率、改善計画案)を実施した。1月31日・2月1日の2日間で実施した教育プログラムは、各施設で疼痛管理を実施していくための基礎的な知識を理解するための講義、知識を実践に応用するための演習や講義などで構成した。さらに教育プログラムの中でプログラム試行前のベースラインデータとして、参加施設全体と各施設の疼痛管理の現状と質指標の実施率の結果についてフィードバックを行った。教育プログラム参加者は、第1回データ収集の結果をもとに自施設における疼痛管理の改善計画を検討し直し、修正版の改善計画書を作成した。修正版改善計画では各施設5~12個のNICU・GCUにおける疼痛管理の質指標を改善計画の評価指標として選択していた。来年度は各施設が改善計画の評価指標として選択した質指標の実施率を3回測定し、教育プログラムの効果について検証する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

教育プログラムの試行及びその前後のデータ収集が概ね予定通り実施できているため。

今後の研究の推進方策

教育プログラム試行後3か月、6か月、1年の各時点で、第2回、第3回、第4回のデータ収集を実施し、各時点で質指標の実施率の推移について、各施設にフィードバックし、それをもとに対象者は改善計画の再検討を実施する。
最終的には、教育プログラム試行前から1年後の疼痛管理の質指標の実施率の推移によって、教育プログラム及び各施設の改善計画の評価を行う。以上のプロセスにより、教育プログラムの完成を目指す。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に開催した教育プログラムに参加を希望する対象者が当初の計画よりも増加したため、増加人数分の宿泊旅費を80万円前倒し請求したが、対象者らが格安航空券や宿泊パック等の利用が多く、正規料金での宿泊旅費よりもかなり経費の削減が可能であったため次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

平成27年度に教育プログラムの評価として実施するフォーカスグループインタビューの対象者を各施設1名としていたが、2名ずつの参加とし、7名分の宿泊旅費が必要となる。また、研究補助者の勤務日数を月10日としていたが、月15日にすることで経費を増加する。
このように当初予定より増資となる経費に次年度使用額をあてる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] デルファイ変法によるNICU・GCUにおける疼痛管理の質指標の開発.2014

    • 著者名/発表者名
      小澤未緒,舩場友木,福島紗代
    • 雑誌名

      日本新生児看護学会誌

      巻: 21 ページ: 2-12

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-06-01  

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