研究課題/領域番号 |
25730002
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
中野 圭介 電気通信大学, 情報理工学研究科, 准教授 (30505839)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 形式木言語理論 / 木トランスデューサ理論 |
研究概要 |
初年度は,木言語理論や木トランスデューサ理論の定式化の準備として,これらの理論に関連した研究についての情報収集・整理と,文字列言語理論の一部の定式化を行った. 第一に,2013年5月にドイツで開催された「形式手法と木トランスデューサに関するダグストゥールセミナー (Dagstuhl Seminar: 招待された専門家のみが集う合宿形式の国際情報科学セミナー)」に出席し,他の参加者から形式木言語理論と木トランスデューサ理論の最新の動向について情報収集を行った.また,自らのこれまでの研究成果についても発表し,密接に関連した研究に携わっている他の研究者と情報交換を行った.第二に,木トランスデューサ理論の実用化の一環として構造化文書処理変換の高速化と空間効率化に関する研究を行った.これは,上述のセミナーにおいて,関連する研究を進めている研究者らとの議論の成果であり,当該内容の論文は,データベース工学に関する国際会議 (International Conference on Data Engineering, ICDE 2014:査読有り,採択率約20%) にも受理されている. 第三に,形式言語理論に関する書籍「Elements of Automata Theory」を基に,文字列言語理論の定式化に着手を行ったが,これについてはまだ終了していない. 当初の研究計画では,初年度に木トランスデューサ理論の定式化の手始めとして,文字列言語理論に関する定式化を行い,木トランスデューサへの発展はその後に行う予定であったが,上述の2つの木トランスデューサ理論の研究成果は結果的に前倒しする形で実施されることとなった.文字列言語理論の定式化の部分については,今年度以降に昨年度の続きを実施する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概要に記述した通り,当初の計画において初年度に行う研究については最後まで達成できていないが,2年目以降に行う予定であった部分を前倒しする形で実施することができた. このため,(2) の「おおむね順調に進展している」と判断した.
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今後の研究の推進方策 |
概要に記述した通り,文字列言語理論の定式化を2年目以降に行う.また,書籍「Elements of Automata Theory」だけでなく,形式言語理論の名著である「Introduction to Automata Theory, Languages, and Computation」等も参考にして定式化を進める予定である. ただし,本研究の目的は形式木言語理論および木トランスデューサ理論の定式化であるため,それに関連したものについてのみ文字列言語理論の定式化に取り組むものとする.
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次年度の研究費の使用計画 |
研究計画の順序変更により,初年度に購入する予定であった物品が2年目以降に必要となったため. ノートパソコンの購入資金として利用する予定.
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