本研究課題では,先進的な安定マッチング問題の研究を行い,以下のような成果を得た.(1) パレート安定マッチング問題に対して,多対多のマッチング市場において,GaleとShapleyの安定マッチング問題に対するアルゴリズムの拡張と見なすことのできるアルゴリズムを提案した.(1) 下限を持つマッチング問題に対して,MonteとTumennasanによって提案されたメカニズムが,さらに一般的な状況に対しても適用可能であることを示した.(3) 最適選好マッチング問題に対して,容量制約がマトロイド制約に一般化された問題を扱い,選好に同順が含まれない場合は多項式時間で解くことができることを示した.
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